講談社「現代ビジネス」に、新型肺炎含む感染症の記事を書きました
講談社「現代ビジネス」に記事を書きました。
新型肺炎アウトブレイク以前に執筆していた記事で、メインは薬剤耐性(AMR)についてでした。インフル新薬として、タミフルを上回る売り上げをほこったゾフルーザに耐性ウイルスが指摘されていること、細菌の薬剤耐性が将来激増と試算され、人類への脅威とみなされていること、抗菌薬の不適切な使用が問題になっていること(インフルに抗菌薬が効くと思っている一般の方もいる!)、などがテーマですが、そこで新型肺炎アウトブレイクがあり、若干キメラな原稿となっております。キメラでとっちらかった原稿をわかりやすくしていただいた編集者様に感謝です。
新型肺炎に関しては、先日ブログにも書いた予防法(下のリンク)
に加えて、「武漢近郊の中国に渡航歴があり、発熱などの症状が現れて、ひょっとしたら新型肺炎かも?」と思ったら、直接近隣の医療機関に行くのではなく、まずは厚労省電話相談窓口や、保健所に電話で相談しましょう、と付け加えました。
指定感染症(おそらく第2種)ですので、指定医療機関でなければ受診できませんし、対応もできません。また、指定以外の医療機関にとっては、疑いのある方が受診しても、対応できないばかりか、感染拡大に寄与していまいます。
医療記事に関しては、専門分野である放射線医学を超えて色々なテーマで書かせていただいていますが、どうして? と、思われる方もおられると思います。理由としては、少なくとも日本では、一般の方と医療従事者との間にリテラシーの断絶がまだまだ大きく、それが、患者さんたちの自己決定にも影響を及ぼしていると思っています。まともな医療記事の発信も多くはありません。過去に誰かが書いたことでも、繰り返し発信していかなければ、一般の方には届かない。そう思って書かせていただいています。