フリーランス放射線科医松村むつみ|医療の「あいだ」をつなぐブログ

フリーランス放射線科医、医療ライターしてます。日本の医療者、病院、患者さんたち、病気に関心のある一般の方々の、「あいだ」をうまくつなげるような、そんなブログを目指しています。ときどき社会問題も扱います。

「小1の壁」

長女は4月5日に小学校の入学式を済ませ、今日からピカピカの一年生!として、晴れてかどうだかわかりませんが、通学がはじまります。

 

「小1の壁」

 

今までメディアなどではよく聞いた言葉ではありますが、これまでわたしは、どこか他人事のように感じていました。

最寄りの学童は、応募が殺到して落ちてしまったけれど、学校で7時まで預かってくれるキッズクラブには入れたし(基本的に希望すれば全員入ることはできます。横浜市の制度です)、保育園に通っている次女とあわせてお迎えが二箇所になるのが厄介だ、というくらいにしか認識していませんでした(まあこれも十分厄介です。大学病院に勤務していた頃、長女と次女の保育園が違ったことがありましたが、朝と夕方にそれぞれ一時間ほど送り迎えに費やし、本当に非効率でした)。

 

ところが、保育園の環境を少し離れてみて、いかに保育園という制度が恵まれていたか、実感することになります。

入学式を迎える前の4月1日から、長女をキッズクラブに入れると、春休み中は給食がないのでお弁当は必至。当然のことながら、保育園では遠足など特殊な場合を除いてお弁当作りなどはしたことがありません。

 

給食がはじまるのは4月中旬なので、毎日のお弁当作りは本当にしんどい〜(夫に作って貰う日もあります)!

 

また、気になるのは環境です。

学校にもよると思いますが、娘の学校のキッズクラブのスペースは教室一つ分で、そこで1年生から3,4年生までの子どもを預かるわけですから、非常に狭く、放課後ならまだしも、休日に一日過ごすとなると、窮屈じゃあないかと心配になってしまいます(心配をよそに、娘は楽しそうにしていましたが)。

16時くらいに子どもたちの多くが帰ってしまうので(!)、比較的遅くまで預けている娘は、最後はひとりかふたりでぽつんと残された状態になってしまっています。

これまで、18時30分くらいのお迎えならそれほど遅いとも思わなかったのに、かなりカルチャーショックでした。働いているから預けている人が多いのでしょうが、子どもが16時に帰っても対応できる働き方をされている方も多いのだなあと、改めて実感しました。

スタッフの皆さんはとてもいい方で、この春から運営元がかわったので、おそらく色々と改善ははかられていくでしょうが、保育園と比べると、やはり、働きにくい状態であるといえます。少し離れたところにある学童にはまだ空きがあるので入所も検討しましたが、一緒に移動する友達もおらず、移動手段もなく、すぐに入所させるのは難しいのです(他の地域では、学校までお迎えが来て、なおかつ家まで送り届けてくれる学童もあるようです。うらやましい)。

 

預け先の困難に加えて、小学校の連絡体制も、専業主婦を前提にしているのでは? と思われる部分がまだ残っているように見受けられました。例えば、入学してからすぐ翌週に授業参観、懇談会があると知らされたはいいが、時間帯が銘記されておらず、直前に知らされる・・・・・・というようなことです。

これにPTAが加わったら・・・・・・と想像すると、ちょっとぞっとしてしまいますね。

 

地域差もかなりあると思いますが、やはり「小1の壁」、かなりあなどっていましたが、甘くありませんでした。学童からの、巡回バス(ペイしないかな?)などでの各学校へのお迎えがあったりすると、助かる親は多いのではないでしょうか。